弁護士・司法書士ホームページのページの増やし方(注意点)

判例・事例コンテンツでSEO評価を下げないための注意点

弁護士・法律事務所、司法書士事務所のホームページ集客において、専門分野に関するページを充実させることが重要であることは、多くの先生方が認識されていることでしょう。

では、具体的にどのようなコンテンツを、どのように増やしていけば効果的なのでしょうか。今回は、比較的着手しやすく、かつSEO(検索エンジン最適化)にも効果的な「判例・裁判例」や「解決事例」を活用したページの増やし方と、多くの事務所が見落としがちな重大な注意点について解説します。

なぜ「判例・事例」コンテンツは集客に有効なのか?

悩みを抱えた相談者候補は、漠然とした法律の解説だけでなく、「自分と似たようなケースはどう解決されたのか」「専門家は具体的な事案をどう考えるのか」といったリアルな情報を求めています。

判例や解決事例は、こうした具体的な検索ニーズに応えることができるため、非常に強力な集客コンテンツとなり得ます。例えば、「相続放棄 熟慮期間経過後 判例」といった具体的なキーワードで検索するユーザーは、悩みが深く、専門家への相談意欲も高い傾向にあります。

このような質の高いアクセスを集めるため、裁判所のウェブサイトや判例データベースを参考に、特定のテーマ(例:相続、離婚、交通事故など)に関するコンテンツを充実させていくことは、有効な戦略です。

【最重要】多くの事務所が陥る「重複コンテンツ」という致命的な罠

ここで、私たちが日々多くの士業サイトを分析する中で、非常にもったいないと感じる点があります。それは、「重複コンテンツ」の問題です。

Googleをはじめとする検索エンジンは、インターネット上に既に存在する内容と酷似した、オリジナリティのないコンテンツを極端に嫌います。

よく見られる残念な例が、判例の原文をそのままコピー&ペーストし、簡単な所感だけを添えて公開しているケースです。これでは、他の多数のサイトに掲載されている判例情報と何ら変わりがなく、検索エンジンからは「独自性のない、価値の低いページ」と判断されてしまいます。

2025年現在、AIによるコンテンツ生成も容易になったことで、検索エンジンはこれまで以上にコンテンツの「独自性」と「専門性」を厳しく評価するようになっています。安易に作成された重複コンテンツは、評価されないどころか、サイト全体の評価を下げてしまう「重いペナルティ」を受けるリスクさえあるのです。

評価される「独自コンテンツ」に変えるための黄金律

では、どうすれば判例や事例を、検索エンジンに評価される価値あるコンテンツに変えることができるのでしょうか。答えはシンプルです。

『引用部分よりも、先生ご自身の解説や見解の文章量を圧倒的に多くすること』

これが、独自コンテンツとみなされるための絶対的な黄金律です。判例はあくまで「素材」であり、価値を生み出すのは先生ご自身の「専門家としての付加情報」なのです。

具体的には、以下の要素を盛り込むことで、コンテンツの価値は飛躍的に高まります。

  1. 専門用語の解説と事案の要約 法律に詳しくない相談者にも理解できるよう、難しい専門用語をかみ砕き、どのような事案だったのかを分かりやすく要約します。
  2. この判例の「核心(ポイント)」は何か 「この裁判の最大の争点はどこだったのか」「なぜこの結論に至ったのか」など、専門家だからこそ分かる核心部分を明確に指摘し、解説します。
  3. 実務上の影響と先生自身の見解 「この判例が出たことで、今後の実務にどのような影響があるか」「私ならこの事案をこう考える」といった、ご自身の経験(Experience)と専門性(Expertise)に基づいた見解を述べます。これは、Googleが特に法律などの分野(YMYL※)で重視する評価基準「E-E-A-T」を高める上で極めて重要です。
    ※YMYL: Your Money or Your Lifeの略。人々の幸福、健康、経済的安定、安全に影響を与える可能性のあるトピック。
  4. 読者への具体的なアドバイス 「もし、あなたがこれと似た状況に置かれているなら、まず〇〇をすべきです」「〇〇といった証拠が重要になります」など、読者が次に行動を起こすための具体的なアドバイスで締めくくり、相談への導線とします。

これらの解説を丁寧に加えることで、単なる情報のコピーではなく、先生にしか書けない唯一無二の価値あるコンテンツが完成します。

まとめ:価値ある情報発信の積み重ねが、信頼と集客を生む

ホームページのページを増やすことは、SEO戦略の基本です。しかし、その目的は単なるページ数の水増しではありません。

一つひとつのコンテンツに、専門家としての知見と解説という「付加価値」をしっかりと盛り込むこと。この地道な積み重ねが、検索エンジンからの高い評価、そして何よりも未来の依頼者からの深い信頼につながります。

判例や事例をテーマに情報発信する際は、ぜひこの「重複コンテンツ」の罠を避け、「独自性」を意識した価値あるコンテンツ作りを心がけてください。




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