NECのWi-FiルーターからYAMAHAのWLX413へ入れ替えとレビュー

前回のブログに続いて今回もネットワーク機器に関する内容です。

私たちの営業所オフィスはビルの4階と6階に入居しており1台のアクセスポイントでは電波が届きませんのでNECのフラッグシップモデルであるAterm WX11000T12というWi-Fiルーターを使い、それぞれのフロアで有線でメッシュ化して使用していましたが、不具合や性能不足からYAMAHAのWLX413へ入れ替えましたのでレビューをかねて情報を共有したいと思います。
※2022年11月頃に他社製Wi-Fiルーターに不具合が生じたため交換し本記事執筆時点でも最新の最上位モデルとなっていますので、Aterm WX11000T12の購入を検討している方の参考になるかと思います

なお、入れ替え前のNECのAterm WX11000T12は一般的にはWi-Fiルーターと呼ばれていますが、アクセスポイント(AP)機能しか使用していませんでしたので無線APやアクセスポイントと呼ぶべきかも知れませんが本ページでは便宜上、Wi-Fiルーターという呼び方をしている箇所があります。

入れ替え前のNECのAterm WX11000T12を採用した理由は次の通りです。

Aterm WX11000T12を採用した理由

・Wi-Fi接続台数が36台であること
・有線でメッシュWi-Fiを構築できること
・10Gbps対応の有線ポートがあること

接続台数が36台という仕様について

入れ替えを余儀なくされた最も大きな理由になったのがこの接続台数の仕様なのですが、NECのAterm WX11000T12のページに記載のある「Wi-Fi接続台数36台」という表記ですが、この表記の定義がメーカーによって若干異なります。

具体的には36台が同時に無線APに接続し同時に通信ができるのか、あるいは36台以上でも無線APに接続できるが同時通信は36台なのかによって意味合いがかなり変わってきます。

そこで導入前にNECのサポートに問い合わせたところ、「接続は何台でも良いが通信ができるのが36台」との回答をいただきました。そして「メッシュ化する場合は1つのネットワーク合計で36台(つまり2つのフロアの合計)」とのことでした。

私たちのオフィスは容量の重いデータを多く扱うため、制作チームは基本的に有線でLANに接続しています。他方でマーケティングなどを行うチームでは有線を使ったり時には無線を使ったりするなど行う業務やオフィス内の場所によっても接続方法が変わりますが、IoT機器もあるため無線LANで接続している端末のみで常時少なくとも24台程度存在します。
※オフィス内にはファイルサーバーやネットワーク機器が多く存在することから気温が高くなりがちで気温を監視し、室温が高くなった際に空調調整するIoT機器も導入しておりWi-Fiで動作しています。

上記の24台というのはオフィスに誰も出勤していない日の接続台数ですので、オフィスに社員が出勤する平日は32台〜35台くらいを接続する計算でした。

仮に勉強会や単発のスタッフなどで端末が突発的に増えてもNECのサポートの案内された通り「通信ができるのが36台」であれば問題ないという計算でした。

ところが、上記の接続台数の半数以内であってもWi-Fiが切断されてしまうトラブルが頻発してしまい、Wi-Fiルーターの再起動をしたり、優先端末を設定するなどして使用していましたが、切断頻度が増えてしまい業務には耐えられなくなってしまったため今回YAMAHAのWLX413に入れ替えることにしました。(最終的には機器が故障した挙動でした)

YAMAHAのWLX413を選んだ理由

YAMAHAのWLX413を選んだ理由は1台あたりのAPで5GHz帯が合計400台、2.4GHz帯合計100台で合計500台接続が可能で2台設置した場合は最大合計1000台まで接続ができることと、Wi-Fi6に対応しており5GHz帯の最大スループットが2.4Gbpsで機器全体スループットが5.9Gbpsだったためです。

また、NECでいうところのメッシュWi-Fiと同じ役割のローミング機能があるので異なるAPに接続しても同一のSSIDが利用できるためPCの電源を入れたままフロアを移動しても意識せずに無線LANに接続ができます。

実は社内ではアライドテレシス製のネットワーク機器も多く利用していますが、YAMAHA製は信頼性はもちろん、管理が容易で柔軟性があることからYAMAHA製にしました。

YAMAHAのWLX413の接続構成

以前、プロバイダのレンタルルーターの不具合があってからYAMAHAのルーターに入れ替えたのですが、安定した通信ができるようになったこともあり、すっかりYAMAHAの信者になっていて社内ネットワークの通信機器で不具合が生じて入れ替える際はYAMAHAのものに入れ替えています。
(アライドテレシス製も信頼していますが、管理の容易さを考えるとヤマハに軍配が上がると思います)

前置きが長くなりましたが次のようなネットワーク構成です。
※図に記載するのを失念しましたが4階のスイッチ類はアライドテレシス製です。
※他にもスイッチやPoEインジェクターなども数十台程度は接続していますが省略しています。

YAMAHAのRTX1300の管理画面にあるLANマップを見ると以下のような感じで確認できます。
※アライドテレシスなどの他社製のスイッチは表示されません。

実測値の速度比較

Wi-Fi6のWLX413とWi-Fi6EのAterm WX11000T12の速度を数十回ほど計測してみましたが、ほとんど差はなく、何度計測しても誤差の範囲でWi-Fi6とWi-Fi6Eの差はほとんど感じませんでした。
(MacbookPro14インチ/2023/M2 Max/メモリ 96GBにて検証)

1台のみで複数回計測している情報はネット上でよく見かけますが複数台同時に負荷をかけながら計測しているサイトはみあたらなかったため、複数台同時に計測した数値を紹介します。

有線無線(WLX413)無線(Aterm WX11000T12)
1台のみで計測9.6Gbps1.1Gbps1.2Gpbs
7台同時に計測8.9Gbps960Mbps56Mbps

YAMAHAのWLX413は上記のように速度は殆ど低下していませんが、Aterm WX11000T12は同時に接続すると非常に速度が低下していました。

機器の設置(壁面に設置)

機器の設置は10GスイッチにPoEインジェクターを接続し、そのインジェクターからPoEケーブルで本機に接続しています。PoE機器を扱ったことのある人であれば特に難しい作業ではないかと思います。

WLX413の設置イメージ

WLX413の基本設定

WLX413は仮想コントローラーに対応しているため、1度設定してしまえば同機能に対応したAPを追加しても自動で設定されますので非常に簡単です。

具体的に設定をしたのは、
①SSIDの設定×2(1つはゲスト用)
②Radio Optimizationの設定
たったこれだけです。
あとは、不具合が起こった際に管理画面から調整を行うだけでですが、②の機能が想像以上に優秀で導入した2日目に通信が一度切断されましたが自動で調整され、その後は1ヶ月ほど一度も意図しない切断はありませんでした。

実際に使ってみて・・

Aterm WX11000T12を導入した際はNECのフラッグシップモデルということもあり、安心していましたが台数が増えると通信が不安定でフロアを移動したときに接続されるまでの待機時間が数分に及ぶこともありお世辞にも快適とは言えませんでした。

YAMAHAのWLX413を導入してからは非常に快適で同時に接続&通信しても不安定になることもなく、11人がパソコンを同時に使用しても非常に快適です。

なによりもWLX413にある「見える化ツール」が秀逸でネットワーク上で障害が発生した場合でも問題の切り分けが非常に容易になりそうなので時間の節約につながると感じています。

ネットワーク機器に不具合が生じた場合は今後はYAMAHA製で統一したほうが管理・運用が楽になるような気がしています。

オフィスにはYAMAHA以外のスイッチが多数あり、メーカーもアライドテレシス、ネットギア、バッファローなどが混在していますので不具合が起こったものから入替を行おうと思います。
(メーカー名は出しませんがやっぱり安価な製品は総じて不具合が多いと感じています。連続で故障することも珍しく無いのです・・)

ネットワーク機器を入れ換えたらまた記事にしてみたいと思います。




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