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【速報】2025年12月Googleコアアップデートが士業サイトに与える影響
2025年12月、Googleによるコアアップデートの展開が開始されました。「またアップデートか…」「自社のサイトの順位は大丈夫だろうか…」と、不安な気持ちでこのページをご覧になっている先生も多いのではないでしょうか。
特に、弁護士、税理士、司法書士といった先生方のウェブサイトは、Googleから「YMYL(Your Money or Your Life)」という、人々の財産や人生に極めて大きな影響を与える領域だと判断されています。そのため、一般的なサイトよりも遥かに厳格な基準で評価され、アップデートの影響を真正面から受けやすい傾向にあります。
しかし、ご安心ください。今回のアップデートの本質を正しく理解し、適切な対策を講じれば、過度に恐れる必要はありません。むしろ、誠実に情報発信をされている先生方にとっては、競合との差をつける大きなチャンスとなり得ます。
この記事では、私たち士業専門のホームページ制作会社「サムライラボ」が、今回のアップデートで何が起きているのか、そして先生方が今すぐ何をすべきなのかを、専門用語を極力使わずに、分かりやすく解説していきます。
今回のアップデートで何が変わるのか?3つの重要ポイント
公式発表では個別の評価項目までは明示されないため、ここでは当社の観測(順位変動の傾向)として、士業サイトが影響を受けやすいポイントを3つに整理します。

- YMYL領域における評価基準のさらなる厳格化
これは、法律や税務、登記といった情報に対する「正確性」や「信頼性」の要求レベルが、これまで以上に引き上げられたことを意味します。つまり、「誰が、どのような根拠で情報を発信しているのか」が、検索順位を決定づける上で極めて重要な要素となります。 - 「経験・体験」を重視するE-E-A-T評価の進化
従来の「専門性・権威性・信頼性(E-A-T)」に「経験・体験(Experience)」が加わった「E-E-A-T」の評価が、より一層強化されています。単なる法律の条文解説ではなく、「実際に相談者がどのような悩みを抱え、どう解決に至ったのか」といった、生々しい実務経験に基づいた情報が、これまで以上に高く評価されるようになります。 - AI検索(AIO)時代への本格的な移行
Googleの検索結果では、AIによる要約回答(AI Overviews)や、対話型の検索体験(AI Mode)といったAI機能が拡大しています。この流れの中で、AIが参照するに値する「信頼できる情報源」としてサイトが認識されるためには、より高品質でオリジナリティのあるコンテンツが不可欠です。
これらの変化は、いずれも「読者にとって本当に役立つ、信頼できる情報とは何か」というGoogleの追求の表れと言えるでしょう。
参考:品質評価ガイドラインの最新情報: EAT に Experience の E を …
なぜ士業サイトは特に影響を受けやすいのか?YMYLの宿命
「なぜ、私たちのサイトばかりがGoogleの動向に一喜一憂しなければならないのか?」先生方の中には、そう感じる方もいらっしゃるかもしれません。
その理由は、先生方が扱う情報が「YMYL」領域に属するためです。
YMYLとは「Your Money or Your Life」の略で、人々の幸福、健康、経済的安定、安全に影響を与える可能性のあるテーマを指します。例えば、相続問題に関する弁護士の記事、節税に関する税理士の記事、不動産登記に関する司法書士の記事。これらはすべて、読者の財産や人生設計に直接的な影響を及ぼします。
もし、これらの情報が不正確であったり、信頼できない発信者によるものだったりした場合、読者は深刻な不利益を被る可能性があります。だからこそGoogleは、YMYL領域のサイトに対しては、他のどのジャンルよりも厳しい品質評価基準を設け、最高レベルの信頼性を求めているのです。
これは、士業サイトが背負う「宿命」とも言えます。そして、この宿命を理解し、Googleが求める信頼性をサイト上で体現することが、アップデートに揺るがない強いサイトを作るための第一歩となるのです。より詳しくは、AIでYMYL記事作成は危険?注意点とE-E-A-T対策を解説でも解説していますので、併せてご覧ください。
順位下落はE-E-A-T不足のサイン?士業サイトの課題と対策
順位下落の要因は複合的ですが、YMYL領域ではサイトの信頼性(E-E-A-Tの観点)を見直すことが有効な対策となる場合があります。

- Experience(経験):そのトピックに関する実体験や経験があるか
- Expertise(専門性):そのトピックに関する専門知識や技術を持っているか
- Authoritativeness(権威性):その分野の第一人者として広く認知されているか
- Trustworthiness(信頼性):サイトや運営者が信頼できる存在であるか
E-E-A-Tは、Googleの品質評価ガイドラインで重視される考え方(概念)で、コンテンツ改善の自己点検に役立ちます。ここでは、多くの士業サイトが見落としがちなE-E-A-Tの強化ポイントを、具体的に解説していきます。
「経験」の示し方:解決事例やお客様の声をどう見せるか
新しくE-E-A-Tの筆頭に加わった「経験」。これを示す最も効果的な方法が、「解決事例」や「お客様の声」です。
しかし、単に「〇〇の問題を解決しました」と結果を羅列するだけでは不十分です。読者が知りたいのは、自分と同じような悩みを抱えた人が、どのようなプロセスを経て安心を手に入れたのか、というストーリーです。
- 相談の背景:どのような状況で、どんな不安を抱えて相談に来られたのか
- 課題:法的な問題点はどこにあったのか
- 解決へのプロセス:先生がどのように関わり、どんな提案をし、どう行動したのか
- 結果とお客様の変化:問題が解決し、お客様の状況や気持ちはどう変わったのか
これらの要素を具体的に記述することで、先生の「経験」が読者に伝わり、深い共感と信頼を生み出します。
ただし、弁護士職務基本規程などの広告規制には十分な注意が必要です。安易な成功体験の喧伝は避け、あくまで事実に基づいた客観的な記述を心がけましょう。
「専門性・権威性」の証明:資格情報・監修者プロフィールは万全か
士業の先生方にとって、「専門性」と「権威性」は最大の強みです。しかし、その強みがWebサイト上で十分に伝わっていないケースが散見されます。
「誰がこの記事を書いているのか?」
読者とGoogleは、この点を非常に重視しています。サイト内の記事やページに、著者・監修者として先生のプロフィールが明確に示されているか、今一度ご確認ください。
プロフィールページには、以下の情報を網羅的に記載することをおすすめします。
- 氏名と鮮明な顔写真
- 保有資格(弁護士、税理士、司法書士など)と登録番号
- 所属する団体や役職(弁護士会、税理士会など)
- 学歴や経歴
- 得意とする専門分野
- 著書、論文、メディア掲載、講演実績など
- ご自身の理念やお客様への想い
これらの情報は、先生がその分野の専門家であることを客観的に証明し、サイト全体の権威性を高める上で不可欠です。
「信頼性」の構築:事務所概要・プライバシーポリシーの再点検
最後に、サイト全体の「信頼性」です。これは、豪華なデザインや難しい法律解説で生まれるものではなく、むしろ地道で基本的な情報開示の積み重ねによって構築されます。
以下の項目がサイト内に正しく、分かりやすく表示されているか、チェックリストとしてご活用ください。

- 事務所の正式名称、住所、電話番号、代表者名が明記されているか?
- サイト全体がSSL化(https://〜)されているか?
現在では必須のセキュリティ対策です。ブラウザのアドレスバーに鍵マークが表示されるか確認しましょう。 - プライバシーポリシー(個人情報保護方針)は設置されているか?
お問い合わせフォームがあるサイトでは必須です。 - お問い合わせフォームは正常に機能するか?
読者が連絡を取りたいと思ったときに、スムーズに連絡できる状態は信頼の基本です。 - 料金体系は分かりやすく明示されているか?
可能な範囲で料金の目安を示すことは、読者の不安を取り除き、信頼に繋がります。
これらの情報は、Googleが「このサイトは実在する組織によって責任を持って運営されている」と判断するための重要なシグナルとなります。
【明日からできる】士業サイトのための具体的なSEO対策5選
ここからは、理論だけでなく、先生方が明日からすぐに取り組める具体的なアクションプランを5つご紹介します。
対策1:全ページの著者・監修者情報を徹底的に見直す
まず最初に取り組むべきは、サイト内の全コンテンツに「誰が責任を持っているのか」を明記することです。特に、お役立ち情報を発信するコラム記事には、必ず著者・監修者プロフィールへのリンクを設置しましょう。
【具体的なアクション】
- 各記事の冒頭か末尾に、執筆・監修した先生の顔写真、氏名、資格、簡単な経歴を記載する。
- 著者名から、詳細なプロフィールページにリンクを張る。
- 複数の専門家が在籍する事務所の場合は、記事のテーマと先生の得意分野が一致していることが理想です。例えば、相続に関する記事は相続問題に強い先生が監修する、といった形です。
対策2:Googleビジネスプロフィールと情報を完全一致させる
Googleマップなどで表示される「Googleビジネスプロフィール」は、非常に強力なE-E-A-Tの補強材料です。Webサイトとビジネスプロフィールの情報が完全に一致していることで、Googleからの信頼性が高まります。
【具体的なアクション】
- 事務所名、住所、電話番号(NAP情報と呼ばれます)が、WebサイトとGoogleビジネスプロフィールで一字一句同じか確認する。特に「ビル名」や「法人格の有無」なども統一します。
- サービス内容や営業時間も、両者で齟齬がないように見直す。
- お客様からいただいた良い口コミは、E-E-A-Tの「信頼性」を外部から証明する貴重な証拠です。相談後のお客様に、丁寧な口コミの投稿をお願いしてみましょう。
対策3:相談者の悩みに「体験談」で答えるコンテンツを作成する
法律や税務の正論を解説するだけでは、悩みを抱えた相談者の心には響きません。E-E-A-Tの「経験」をアピールするために、実際の相談事例に基づいた「体験談」形式のコンテンツを作成しましょう。
【具体的なアクション】
- 「相続で長年疎遠だった兄弟と揉めてしまったAさんのケース」のように、具体的な人物像を設定する。
- 相談者が「何に悩み」「どう感じていたか」という感情の部分を丁寧に描写する。
- 先生がどのように寄り添い、問題を整理し、解決に導いたのかを時系列で語る。
このようなストーリー仕立てのコンテンツは、読者の共感を呼び、「この先生なら私の気持ちも分かってくれるかもしれない」という信頼に繋がります。
対策4:低品質・情報が古いページは思い切って非公開(noindex)にする
低品質なページが多いと、サイト全体の評価に悪影響を及ぼす可能性があります。そのため、サイト内のページ品質を定期的に見直すことが重要です。
【具体的なアクション】
- Googleアナリティクスなどで、長期間ほとんどアクセスのないページを洗い出す。
- 情報が古くなっている(法改正に対応できていないなど)ページがないか確認する。
- 内容が薄く、読者の役に立っているとは言えないページをリストアップする。
- これらのページは、大幅に加筆修正(リライト)するか、思い切って検索結果に表示させない「noindex」という設定を行いましょう。
これは、サイトの健康状態を保つための重要な「デトックス」です。
対策5:AIライティングは「壁打ち相手」として活用する
近年、AIによる文章作成ツールが急速に普及していますが、士業サイトでの利用には細心の注意が必要です。
AIが生成した文章をそのまま公開することは、情報の不正確さや誤解を招く表現を含むリスクがあり、E-E-A-Tを著しく損なう可能性があります。特にYMYL領域では、そのまま公開せず必ず専門家が事実確認・監修を行うことを強く推奨します。
しかし、AIは「優秀なアシスタント」として活用できます。
【具体的なアクション】
- 記事の構成案や見出しを考える際の「ブレスト相手」として使う。
- 専門的な内容を、より平易な言葉で説明するための「言い換え」を依頼する。
- 最終的な執筆と監修は、必ず専門家である先生自身が行う。
私たちサムライラボでも、こうした思想に基づき、士業の先生方の負担を軽減しつつ品質を担保する【新サービス】記事作成の「時間・コスト・規制」問題を解決!士業向けAIライティング「OGAI」登場というツールを開発しています。AIとは賢く付き合っていくことが重要です。
それでも順位が回復しない…サムライラボの無料Web戦略相談
ここまで様々な対策をご紹介してきましたが、「正直、何から手をつければいいか分からない」「本業が忙しくて、とてもそこまで手が回らない」というのが、多くの先生方の本音ではないでしょうか。
もし先生が一人で悩みを抱えていらっしゃるなら、ぜひ一度、私たちにご相談ください。
なぜ自社だけで対策するのが難しいのか?
SEO対策やGoogleアップデートへの対応は、非常に専門的で、かつ変化の速い領域です。最新の情報を常に追いかけ、自社サイトの状態を客観的に分析し、正しい打ち手を考え、実行するには、多くの知識と時間が必要となります。
多忙な先生方が本業の傍らでこれらすべてを完璧に行うのは、現実的に非常に困難です。専門家に相談することは、遠回りに見えて、実は最も確実で、結果的に先生の貴重な時間とコストを節約することに繋がります。
サムライラボができること:士業特化のSEO診断と改善提案
私たちは、単にホームページを作るだけの会社ではありません。士業業界の広告規制や実務を深く理解し、先生方の事務所経営に貢献する「Web上のパートナー」です。
無料相談では、先生のサイトをプロの視点で分析し、以下のような具体的な改善点をご提案します。
- 競合サイトと比較した際の、E-E-A-T上の強みと弱み
- 技術的なSEOの問題点の洗い出し(テクニカルSEO診断)
- 今回のアップデートを踏まえた、今後のコンテンツ戦略のご提案
私たちは、言われた通りに作るだけの「業者」ではなく、時には不要な施策を「やめましょう」とご提案することもある、誠実なビジネスパートナーでありたいと考えています。ご相談後にこちらから強引な勧誘を行うことはありませんので、どうぞお気軽にご連絡ください。
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