【弁護士・司法書士・士業】「お客様の声」は数か?中身か?依頼を急増させる「社会的証明」の完全攻略

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ホームページ制作の打ち合わせで、先生方から必ずと言っていいほどいただくご質問があります。 「『お客様の声』や『アンケート』は掲載した方がいいですか?」 「掲載するとしたら、数はどれくらい必要ですか? 中身もしっかり書くべきですか?」

結論から申し上げますと、士業のホームページにおいて「お客様の声」は、集客(受任)の最後のひと押しを決める最強のコンテンツです。

これは心理学で「社会的証明(Social Proof)」と呼ばれる原理が働くからです。簡単に言えば、「人は迷ったとき、他人の行動を参考にする」「みんなが選んでいるものは良いものだと思い込む」という心理作用のことです。

今回は、最新のユーザー分析データと、長年の運用経験から導き出された「読まないユーザーへのアプローチ(量)」と「読ませるためのテクニック(質)」の両面から、お客様の声の活用法を解説します。

第1章:衝撃の事実。「お客様の声」は、実は読まれていない?

まず、大前提として知っておくべき残酷なデータがあります。 私たちが管理する士業サイトでユーザー行動分析を行ったところ、「ユーザーは、お客様の声の『文章』をそれほど読んでいない」という事実が判明しました。

「先生が親身になって話を聞いてくれて…」といった感謝の長文が掲載されていても、多くのユーザーはそれを一言一句熟読しているわけではありません。

それでも「数」が必要な理由

しかし、受任に至ったお客様にアンケートをとると、多くの方が「お客様の声が沢山あったから、良い事務所だと思った」と答えます。 ここに「社会的証明」の本質があります。

  • お客様の声が0件の事務所 → 「実績があるのかな?」「人気がないのかな?」と不安になる。
  • お客様の声が50件並んでいる事務所 → 「これだけ多くの人が依頼しているなら、間違いないだろう」と安心する。

つまり、第一段階としてユーザーが見ているのは「文章の内容」ではなく、「投稿されている数(ボリューム感)」なのです。行列ができているラーメン屋を見て「あそこは美味しいに違いない」と思うのと同じ心理です。

まずは1件ずつ丁寧に更新するよりも、ある程度まとまった数を一覧で見せ、「視覚的なインパクト(賑わい感)」を出すことを優先しましょう。

第2章:2025年版「掲載方法」と「プライバシー管理」

数を見せるとはいえ、テキストだけで「Aさん:ありがとうございました」と羅列しても、今のユーザーは「自作自演ではないか?」と疑います。 そこで、「信憑性」を高めるための2つの必須テクニックがあります。

  1. 「手書きアンケート」の画像掲載
    ご依頼者様に書いていただいた「手書きのアンケート用紙」をスキャンし、画像として掲載してください。「リアルな筆跡」があるだけで、信憑性(Googleが重視するE-E-A-T)は何倍にも跳ね上がります。
  2. 絶対にやってはいけない「プライバシーのミス」
    ここで最も重要なのが、守秘義務に関するリスク管理です。 過去に他社サイトで、アンケート画像にお名前や事件番号の一部が見えてしまっている事例がありました。これは致命的です。

画像を掲載する際は、以下の情報を確実に「黒塗り」または「モザイク」加工してください。

  • お名前(イニシャルであっても、筆跡で特定されるリスクを考慮)
  • 具体的な地名、相手方、日付など

むしろ、しっかり黒塗りされている画像を見せることで、「この事務所はプライバシー管理を徹底しているんだな」という逆説的なアピールになり、相談者の安心感につながります。

第3章:それでも「内容」を読ませたい時のテクニック

さて、ここまでは「数と安心感」の話でした。しかし、中には「自分と同じような悩みを持つ人の事例を詳しく知りたい」という、悩みの深いユーザーも存在します。 こうした層に「内容」を熟読させ、深い共感(コンバージョン)を生むためには、単に画像を貼るだけでは不十分です。

以下の3つの工夫を取り入れてみてください。

  • 「ストーリー」を加筆する(SEO効果大)
    スキャン画像の下に、先生ご自身で「解説(ストーリー)」を書き加えてください。
  • 「このご依頼者様は、当初このような不安を抱えていました」
  • 「業務にあたって、ここが一番の苦労点でしたが、粘り強く交渉しました」

アンケート用紙単体よりも、先生の言葉で背景(ストーリー)が語られていると、記事の滞在時間が延び、SEO的にも評価されやすくなります。何より、「自分と同じ境遇だ!」と感じたユーザーの心を強く掴みます。

  • 「お礼」を書く
    理由は定かではありませんが、スキャン画像に対して「○○様、アンケートへのご協力ありがとうございました。」といった先生からのお礼コメントが添えられていると、なぜかクリック率や精読率が上がることがわかっています。 「先生の人柄」が垣間見えることで、読み物としての魅力が増すためだと考えられます。
  • 「特選事例」として数を絞る
    全てのアンケートにストーリーを書くのは大変ですし、数が多いと埋もれてしまいます。 「数を見せる一覧ページ」とは別に、「解決事例の詳細ページ」を用意し、そこには「特に読んでほしい数件」だけを厳選してストーリー仕立てで掲載するのも有効です。

まとめ:入り口は「数」、決定打は「ストーリー」

弁護士・司法書士のホームページにおける「お客様の声」戦略をまとめます。

まずは「数」で圧倒する: ユーザーは「中身」より「数」を見ている。「みんなが選んでいる」という安心感(社会的証明)を与えるために、手書きアンケートを数多く掲載する。

「証拠」で信頼させる: 手書き画像の掲載と、徹底したプライバシー保護(黒塗り)で、「実在する実績」であることを証明する。

「物語」で刺す: 特に見てほしい事例には「ストーリー」や「お礼」を加筆し、悩みの深いユーザーに「私のための事務所だ」と思わせる。

「お客様の声」は単なる感想文ではありません。戦略的に配置することで、アクセスを受任に変える強力な武器になります。ぜひ、今日から実践してみてください。

 

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