投稿日：
「弘法筆を選ばず」ということわざがありますが、Web制作の現場においては、「筆（パソコン）の性能が、仕事の品質とスピードに直結する」と言っても過言ではありません。
私たちサムライラボが、なぜ高価なハイスペックパソコンを導入し、最新の環境にこだわり続けるのか。 それは単なる自己満足ではなく、お客様である弁護士や司法書士の先生方に「1秒でも早く、最高のクオリティで応えるため」です。
今回は、ホームページ制作のプロが現場で使用しているパソコンのスペックと、そこに込められた「業務への姿勢」についてお話しします。
- 「待ち時間」をゼロにする。圧倒的な処理速度への投資
ホームページ制作では、PhotoshopやIllustratorといった重いデザインソフトを立ち上げながら、同時に何十もの資料を開き、コードを書く作業を行います。 もしパソコンの性能が低ければ、ソフトの起動に数分、保存に数十秒の「待ち時間」が発生します。
たかが数秒と思われるかもしれませんが、1日に何百回も繰り返せば、年間で数十時間のロスになります。 私たちは、CPU（頭脳）とメモリ（作業机）に妥協しないマシンを選ぶことで、このロスを極限までゼロに近づけています。
CPU: Intel Core i9 や Apple M3/M4 Maxチップなど、現時点で最高峰のものを使用。
メモリ: 最低でも32GB、メイン機は64GB以上を搭載。
これにより、先生から「急いで修正してほしい」というご依頼を頂いた際も、即座にソフトを立ち上げ、ストレスなく迅速に対応することができるのです。
- 「正確な色」を届ける。ディスプレイへのこだわり
「事務所のロゴの色が、思っていたのと違う」 そんなトラブルを防ぐため、私たちは色の再現性が極めて高いMacBook ProのLiquid Retina XDRディスプレイや、プロ向けのカラーマネジメントモニターを使用しています。
一般的な事務用パソコンの画面は、青白っぽかったり、色が薄かったりと、正確な色を表示できていないことが多いのです。 私たちが「正しい色」が見える環境で制作することで、先生方がスマートフォンやタブレットなど、どの端末で見ても美しく表示されるデザインを担保しています。
また、高精細な画面は、長時間のコーディング作業でも目が疲れにくく、集中力（＝ミスの少なさ）を持続させることにも繋がっています。
- 「どこでもオフィス」を実現する機動力
かつては「制作は事務所のデスクトップPCで」というのが常識でしたが、現在は違います。 出張先や移動中であっても、事務所にいるのと変わらないパフォーマンスが出せるよう、私たちはあえて「ハイスペックなノートパソコン」をメイン機として採用しています。
Thunderbolt（USB-C）による拡張性: 事務所に戻れば、ケーブル1本で大型モニターや高速ストレージに接続し、デスクトップ環境に早変わりします。
常時接続の通信環境: テザリングや5Gルーターを駆使し、どこにいても先生からのチャットやメールに即レスできる体制を整えています。
2017年当時は「Macはバッテリーが持たない」という悩みもありましたが、現在のAppleシリコン（Mシリーズ）搭載Macは、驚くべき省電力性能で1日中バッテリーが持ちます。これにより、電源のないカフェや新幹線の中でも、妥協のないクリエイティブワークが可能になりました。
- OS（Mac vs Windows）の垣根を超えて
「士業事務所はWindowsが主流だから、制作もWindowsでするべきでは？」 そう思われるかもしれません。しかし、現在のWeb制作において、OSの違いはほとんど問題になりません。
むしろ、iPhoneユーザーが圧倒的に多い現在、Macでの表示確認は必須です。 私たちはMacをメインにしつつ、Windows環境もしっかりと用意し、「WindowsのEdgeで見たら崩れていた」といった初歩的なミスが起きないよう、両方のOSで厳格なチェックを行っています。
まとめ：道具への投資は、お客様への誠意
私たちが高いパソコンを使うのは、「遅いパソコンのせいで、お客様をお待たせしたくない」 「画面が見にくいせいで、細部のミスを見逃したくない」
この想いがあるからこそ、私たちは常に最高の道具を揃え、万全の状態で先生方のホームページ制作に向き合っています。
