【弁護士・司法書士】「名刺代わりの簡易ホームページ」で集客は可能か?その危険な落とし穴

投稿日:

ホームページ制作やSEO対策をご検討中の弁護士、司法書士の先生方から、現在でもよくいただくご質問があります。

「とりあえず、安くて簡易なホームページを作るだけでも集客できませんか?」

ここで言う「簡易なホームページ」とは、先生方によってイメージが異なりますが、概ね以下のようなものを指します。

住所、電話番号、地図など、タウンページの情報+α程度のサイト

名刺の裏面に書いてあるような「業務一覧」だけが載っているサイト

数ページ構成で、初期費用が極端に安い(または無料の)サイト

結論から申し上げますと、競合がいない「司法過疎地」であれば稀に集客できることもありますが、一般的なエリアにおいて、簡易なホームページで新規顧客を獲得することは「ほぼ不可能」と言わざるを得ません。

今回は、なぜ簡易なサイトでは集客できないのか。そして、そこにお金をかけることがなぜ「コストの無駄遣い」になってしまうのか、その理由をSEO、広告、マーケティングの3つの視点から詳しく解説します。

【SEOの視点】「入り口」が存在しない店舗と同じ

まず、アクセス数(集客数)の公式はシンプルです。 「アクセス数 = 検索されるキーワードの数 × 表示順位」

簡易なホームページには、具体的な記事や解説がありません。 例えば、相続で悩んでいる人は「遺留分 請求 時効」や「相続放棄 手続き 期間」といった具体的なキーワードで検索します。しかし、簡易サイトには「取扱業務:相続」としか書いていないため、これらの検索キーワードには一切ヒットしません。

つまり、「誰も検索しない『事務所名』でしか表示されないサイト」になってしまうのです。 これでは、人通りのない路地裏に、看板も出さずに店を構えているのと同じで、見つけてもらうことすらできません。

【広告の視点】なぜ、簡易サイトの広告は「高額」になるのか?

「検索で上がらないなら、リスティング広告(Google広告)を出してお金で解決すればいいのでは?」 と思われるかもしれません。しかし、簡易サイトでの広告運用は、湯水のように広告費を溶かすだけの結果になります。

理由は2つあります。

①「品質スコア」が低く、クリック単価が高騰する
Google広告には「品質スコア」という仕組みがあります。広告の飛び先となるページ(ランディングページ)の情報量が乏しく、ユーザーの役に立たないと判断されると、ペナルティとしてクリック単価(CPC)が高く設定されてしまいます。 つまり、しっかり作り込んだサイトなら例えば1クリック100円で済むところが、簡易サイトだと1クリック1,000円払わないと表示されない、といった現象が起きます。

② ユーザーが納得せず、問い合わせにつながらない
仮に高いお金を払ってクリックしてもらっても、飛び先のページに「住所と電話番号」しか書いていなかったらどうでしょうか? ユーザーは「この先生が本当に自分の悩みを解決してくれる専門家なのか?」が判断できません。結果、不安になってページを閉じ(離脱し)、情報が豊富な競合サイトへ流れてしまいます。

「高い単価で客を呼び込み、ザルで逃がす」 これが、簡易サイトで広告を出した場合の結末です。

【戦略の視点】「ポジショニング」なき「ブランディング」は失敗する

最後に、マーケティング戦略の話です。 よく「ブランディングのためにホームページを作りたい」というお声を聞きますが、ここには順序の誤解があります。

有名な先生は「指名検索」で勝てる
テレビに出ているような有名な先生であれば、簡易なホームページでも集客できます。なぜなら、ユーザーは最初から「〇〇弁護士」という固有名詞(指名検索)で探してくれるからです。これを強化するのが「ブランディング」です。

無名な段階では「ポジショニング」が先決
しかし、これから集客を始めようとする段階では、ほとんどのユーザーは先生の名前を知りません。 そのため、まずは「交通事故に強い弁護士」「借金問題の専門家」といった、「どの分野で戦うか(ポジショニング)」を明確にし、その分野の検索キーワードで上位表示させる必要があります。

簡易なホームページでは、この「強み(ポジション)」を表現するコンテンツを入れるスペースがありません。 「何が得意か分からない人」にお金を払って依頼する人はいないのです。

まとめ:集客したいなら「中身」に投資を

「とりあえず安く作る」ことは、一見コスト削減に見えますが、集客(売上)につながらなければ、その制作費と維持費はすべて「損失」です。

SEO対策: 検索されるキーワードを網羅する「記事」が必要

広告運用: 受け皿となるしっかりした「ランディングページ」が必要

戦略: 「何の専門家か」を証明する「コンテンツ」が必要

私たちが提案するホームページ制作は、単なる事務所案内ではなく、「先生の強みを可視化し、顧客を連れてくる営業マン」を作ることです。

「予算内で最大限の効果を出すには、どの程度のページ数が必要か?」 「自分のエリアと業務なら、どんな構成にすべきか?」

具体的にシミュレーションいたしますので、まずは一度ご相談ください。簡易サイトで遠回りをする前に、正攻法の近道をご提案します。

 

ページの上部へ戻る

keyboard_arrow_up

0120959758電話番号リンク 無料HP診断・無料集客相談 士業専門ホームページ制作の実績・お客様の声(評判・口コミ)一覧|サムライラボ