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前回は、弁護士や司法書士の先生方が、SEO（検索エンジン対策）で競合事務所に勝つための「王道的な手法」について解説しました。 今回は、ホームページ公開直後から手っ取り早くアクセスを集める手段である「リスティング広告（検索連動型広告）」について、費用対効果を最大化するための運用戦略をお話しします。
このページの目次
リスティング広告とは？
すでにご存知の先生も多いかと思いますが、リスティング広告とは、GoogleやYahoo!の検索結果の上部（または下部）に表示されるテキスト広告のことです。 ユーザーが広告をクリックして初めて費用が発生する「クリック課金型（PPC）」であるため、無駄な露出には費用がかからないのが特徴です。
しかし、近年このリスティング広告において、ある「深刻な問題」が起きています。
「ビッグワード」のクリック単価高騰問題
リスティング広告は「入札方式」です。多くの事務所が広告を出したいと考える人気キーワードほど、1クリックあたりの単価（CPC）は高くなります。
例えば、「交通事故 弁護士」や「債務整理 司法書士」といった、誰もが思いつくキーワード（ビッグワード）。 これらのクリック単価は、地域や時期にもよりますが、1クリックあたり数千円に達することも珍しくありません。
仮に1クリック3,000円だとして、10回クリックされたら3万円です。そのうち1件でも受任（成約）につながれば良いですが、現実はそう甘くありません。問い合わせすら来ないまま、広告予算だけが消化されていく……というケースが後を絶ちません。
なぜ、多くの事務所が広告で失敗するのか？
実は、広告で成果を出せていない事務所の多くは、「思いつくキーワードを漫然と設定している」可能性が高いのです。
「とりあえず『離婚 弁護士』で出しておけばいいだろう」 「『相続 相談』で出せば客が来るはずだ」
このように、調査不足のまま「なんとなくそれっぽいキーワード」で出稿してしまうと、資金力のある大手事務所との入札競争に巻き込まれます。その結果、高額なクリック単価に耐えきれず、短期間で「ネット広告は効果がない」と撤退してしまうのです。
低予算で勝つための「ニッチキーワード戦略」
では、限られた予算で着実に受任につなげるにはどうすればよいのでしょうか。 答えは、「クリック単価が安く、かつ受任に近いキーワード（悩みそのもの）」を狙うことです。
例えば、「交通事故 弁護士」というビッグワードではなく、 「交通事故 むちうち 後遺障害認定」 「慰謝料 増額 弁護士基準」 といった、より具体的な状況を表すキーワード設定を行います。
具体的なキーワードを狙うメリット
クリック単価が安い：競合がビッグワードに群がっているため、ニッチなワードは比較的安価です。
受任率が高い：漠然と弁護士を探している人よりも、「後遺障害認定で困っている」人の方が、悩み（ニーズ）が具体的であり、問い合わせにつながる確率が高くなります。
「アクセス数」より「誰を集めるか」が重要
Web集客において大切なのは、単にアクセス数を稼ぐことではありません。 「先生の強みを必要としている人を、ピンポイントで連れてくること」です。
私たちは士業専門のホームページ制作会社として、単にサイトを作るだけでなく、
「この分野に強いなら、どんな検索ワードが狙い目か」
「ユーザーはどんな悩みを持って検索窓に文字を打ち込むのか」
といったマーケティング視点でのキーワード調査・選定を重視しています。
まとめ
リスティング広告は、戦略なしに手を出すと予算を浪費するだけの「金食い虫」になりますが、正しく運用すれば、開業直後でも受任を獲得できる強力な武器になります。
「過去に広告を出したが効果がなかった」 「どのキーワードを狙えばいいかわからない」
という先生は、ぜひ一度ご相談ください。サイト制作とセットで、無駄のない集客プランをご提案させていただきます。
