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「『地域名+弁護士』で検索したら、ウチの事務所が1位になっていました!」
ホームページを公開した直後や、リニューアルした後に、このような喜びの声をいただくことがあります。 しかし、大変心苦しいのですが、私たちはまずこうお伝えしなければなりません。
「その順位、もしかすると先生にしか見えていない『幻』かもしれません」
今回は、多くの士業の先生が陥りがちな「検索順位の誤解」と、2025年現在の「正しい順位の確認方法」について解説します。
- なぜ、自分のパソコンで見ると順位が高いのか?
GoogleやYahoo!には、「パーソナライズ検索」という機能が搭載されています。 これは、ユーザーの検索履歴や閲覧履歴、位置情報などを分析し、「この人はこのサイトをよく見ているから、上位に表示してあげよう」と、Googleが自動的に検索結果をカスタマイズする機能です。
先生方は、当然ながらご自身の事務所のホームページを頻繁に確認されますよね? するとGoogleは、「先生はこのサイトがお気に入り」と学習し、先生のパソコンやスマホの中だけで、事務所サイトを検索1位に表示させてしまうのです。
これを知らずに「よし、SEO対策はバッチリだ」と安心していると、実際のお客様の画面では「圏外(10ページ目以降)」だった…という恐ろしい事態になりかねません。
- 【初級編】「シークレットモード」で確認する
今すぐできる一番簡単な確認方法は、ブラウザの「シークレットモード(プライベートブラウズ)」を使うことです。 このモードでは、過去の閲覧履歴やCookieの影響を受けずに、フラットな状態に近い検索結果を表示できます。
■ Google Chrome の場合
Windows: Ctrl + Shift + N
Mac: Command + Shift + N
■ Microsoft Edge / Firefox の場合
Windows: Ctrl + Shift + P
Mac: Command + Shift + P
■ Safari (iPhone/Mac) の場合
メニューから「プライベートウィンドウ」を選択
※これで「本当の順位」がある程度見えてきます。さっきまで1位だったのに、急に順位が下がって表示されたなら、それが現実(一般ユーザーが見ている画面)に近い順位です。
- 【注意】シークレットモードでも防げない「位置情報」の壁
2025年のSEOで特に重要なのが、「位置情報(現在地)」の影響です。
例えば「交通事故 弁護士」と検索した時、東京で検索するのと、大阪で検索するのとでは、表示される順位は全く異なります。 Googleは「近くの事務所」を優先的に表示するため、シークレットモードを使っても、先生が事務所の中で検索している限り、「近所の事務所(=自社)」が有利に表示されてしまう傾向があります。
つまり、シークレットモードも万能ではないのです。
- 【上級編】プロが使う「正確な計測ツール」とは?
より正確に、客観的な順位を知るためには、専用のツールの導入をおすすめします。
① Google Search Console(サーチコンソール)【無料・必須】
Googleが公式に提供している無料ツールです。 「掲載順位」という項目を見れば、「実際のユーザーが検索した時の平均順位」が分かります。これが最も信頼できるデータです。 サムライラボで制作したサイトには必ず導入しています。
② 順位計測ツール(GRC / Ahrefsなど)【有料】
私たちのような制作会社は、専用の計測ソフトを使って、毎日決まった時間に自動で順位をチェックしています。位置情報の影響を排除した、純粋なSEOの強さを測ることができます。
まとめ:順位チェックは「客観的なデータ」で
「自分の画面で上位だから大丈夫」という思い込みは、集客の機会損失に直結します。
まずは「シークレットモード」で確認する癖をつける。
正確なデータは「Googleサーチコンソール」で見る。
もし、「自分のサイトの本当の評価が知りたい」「なぜ順位が上がらないのか原因を知りたい」という先生がいらっしゃいましたら、サムライラボまでご相談ください。 専用ツールを用いて、現在の正確な順位と課題を無料で診断いたします。

