弁護士や司法書士などのホームページの変化(ユーザー編)

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なぜ、問い合わせまでの時間がこれほど長くなったのか?

「ホームページへのアクセスはあるのに、なかなか問い合わせに繋がらない」「相談者が決断するまでの時間が、以前より長くなった気がする」

もし先生がこのように感じているなら、それは気のせいではありません。私たちが支援する法律事務所・司法書士事務所のサイト運用の現場感として、初回訪問から問い合わせまでに時間がかかるケースが増えているように見えることがあります。

具体的には、サイト内の様々なページをじっくりと閲覧したあと、一度サイトを離脱。そして数時間後、あるいは数日後に再びアクセスして、ようやく問い合わせに至る、という行動パターンが増えているのです。

この現象は、単に「悩んでいる人が増えた」という単純な話ではありません。インターネット上で専門家を探すユーザーの「比較検討のやり方」そのものが、構造的に変化したことを示しています。この変化を理解せず、旧来のホームページ戦略を続けていては、いつの間にか競合事務所に相談者を奪われてしまうかもしれません。

この記事では、なぜ問い合わせまでの時間が長くなったのか、その背景にあるユーザー心理の変化を解き明かし、一度離脱されても「最終的に選ばれる」ための新しいホームページ戦略を具体的に解説していきます。

士業選びが変わった!相談者が持つ「2つの新しい当たり前」

では、具体的にユーザーの行動はどう変わったのでしょうか。それは、大きく分けて2つの「当たり前」の変化に集約されます。それは「比較する事務所の数」と「比較するときの視点」です。この変化を理解することが、現代のWeb集客戦略の第一歩となります。

比較検討の増加:複数の事務所を比べる時代

かつて、ホームページを持つ事務所が少なかった時代、相談者の選択肢は限られていました。しかし今は違います。スマートフォン一つで、いつでもどこでも無数の事務所情報を手に入れることができるようになりました。

その結果、ユーザーが問い合わせ前に複数の事務所を比較検討するケースが増えているように見受けられます。

特に、債務整理のようにご自身の状況に深く関わる問題では、その傾向はさらに顕著になります。例えば、問い合わせまでに時間をかけて、複数の事務所サイトを比較検討する方もいます。危機感がまだ薄い段階であればあるほど、じっくりと時間をかけて情報を集め、納得できる事務所を探し出すのです。

これは、先生のホームページが「多くの競合サイトの一つ」として常に比較の目に晒されていることを意味します。その他大勢に埋もれず、相談者の記憶に残る存在にならなければ、検討のテーブルにすら上がれない時代になったのです。

判断基準の多様化:「専門性」に加えて「相性・安心感」も重視

比較する事務所の数が増えただけでなく、ユーザーが事務所を選ぶ「判断基準」も大きく変化しています。かつては「経験年数」や「実績」といった客観的な専門性が重視される傾向にありました。しかし今は、それだけでは選ばれません。

実際に問い合わせに至った方々の声を聞くと、その変化がよく分かります。

  • 「人柄が良さそうだったから」:単なる経歴だけでなく、先生の人間性が見えるかを重視する方が増えています。
  • 「気軽に話せそうだったから」:権威性よりも、親身に話を聞いてくれそうな「お友達感覚」に近い安心感を求める傾向が強まっています。
  • 「信頼できそうだったから」:残念ながら、他の事務所で不誠実な対応を経験し、「信頼できる先生かどうか」を慎重に見極めようとする方も少なくありません。

つまり、相談者は「何を解決してくれるか(専門性)」に加えて、「誰に相談するか(相性・安心感)」も重視するケースがあります。

あなたのサイトは大丈夫?比較検討で「選ばれない」HPの末路

ユーザーの行動がこれほどまでに変化したにもかかわらず、多くの士業ホームページは旧態依然のままです。

  • ただ業務内容と料金が羅列されているだけ
  • 専門用語ばかりで、相談者の不安に寄り添う言葉がない
  • 先生の顔写真や理念が見えず、どんな人が運営しているのか分からない
  • スマートフォンで見づらく、問い合わせフォームがどこにあるか分かりにくい

このようなホームページは、比較検討が当たり前になった現代において、相談者の選択肢から真っ先に脱落してしまいます。せっかくアクセスしてくれても、「冷たい」「分かりにくい」「信頼できない」という印象を与え、すぐに離脱されてしまうのです。

これでは、比較検討の土俵にすら上がれません。知らないうちに機会損失を重ね、気づいた時には集客が立ち行かなくなってしまう危険性すらあります。もし、先生のホームページがこのような状態であれば、今すぐ改善に着手すべきです。時には、ホームページ制作会社の選択を誤ったことが失敗の原因となっているケースも少なくありません。

分かりにくい士業のホームページを見て、どうすればいいか分からず頭を抱える相談者の男性。

一度離脱されても最後に選ばれるための「再訪」戦略3選

では、どうすれば数多の競合サイトの中から選ばれるのでしょうか。答えは、「一度離脱されること」を前提としたホームページ戦略に切り替えることです。

ユーザーは比較検討のために一度サイトを離れます。重要なのは、その記憶に残り、「もう一度あのサイトを見てみよう」と思わせ、再訪してくれた時に「やっぱりここが一番だ」と確信させることです。そのための具体的な3つの戦略をご紹介します。

戦略1:専門性で記憶に残す「一点突破」コンテンツ

多くの事務所が比較される中で記憶に残るためには、「なんでもやっています」という総合的なアピールは逆効果です。相談者の声にもある「●●に強そうだったから」という決め手は、専門特化の重要性を物語っています。

ユーザーは「弁護士なら誰でもいい」とは思っていません。自分の悩みに最も「精通している」専門家を探しています。だからこそ、特定の分野に絞った「一点突破」のコンテンツは、事務所の強みを伝えるうえで有効になる場合があります。

例えば、「相続」という広いテーマではなく、「農地が絡む複雑な相続手続き」や「海外に資産がある場合の遺産分割」といった、よりニッチなテーマで圧倒的に詳しく、丁寧な情報を提供する。そうすることで、「この分野に詳しそうだ」と印象づけることができます。このような分野特化型のホームページ戦略は、比較検討リストの中で埋もれないための強力な武器となります。

戦略2:「人柄」で安心させるプロフィールとお客様の声

専門性で興味を引いた後は、「この先生なら信頼できる」という安心感で心を掴む必要があります。その鍵を握るのが、「プロフィール」と「お客様の声」です。

単なる経歴の羅列ではない、先生がなぜこの仕事をしているのか、どのような想いで依頼者と向き合っているのかが伝わる理念やストーリーを語るプロフィールは、相談者の心を動かします。また、解決後の依頼者からの感謝の言葉が綴られた「お客様の声」は、何よりの信頼の証となります。

笑顔の写真一枚、手書きのアンケート一枚が、専門用語を並べた解説ページよりも強く「この先生に相談してみたい」という気持ちを後押しします。再訪してくれたユーザーが、最終的に問い合わせを決断する最後の一押しとなるのが、この「人柄」コンテンツなのです。

法律事務所で相談者の話を親身に聞き、安心感を与える弁護士の様子。

戦略3:再訪ユーザーを逃さない「親切な」導線設計

せっかく再訪してくれた意欲の高いユーザーを、できるだけ取りこぼさない設計が重要です。そのためには、「いつでも」「どこからでも」迷わず次の行動に移れる、親切な導線設計が不可欠です。

  • スマートフォンでの見やすさ:多くのユーザーはスマホで閲覧します。文字の大きさやボタンの押しやすさは、重要なポイントです。
  • 分かりやすいCTA:「無料相談はこちら」「電話で問い合わせる」といった行動喚起(CTA)ボタンを、全てのページの分かりやすい位置に設置します。
  • 簡単な問い合わせ方法:電話番号はタップすればすぐに発信できるようにし、問い合わせフォームの入力項目は必要最小限に絞るなど、「面倒くさい」と感じさせる要素を徹底的に排除します。

ストレスの少ないサイト設計は、最終的な問い合わせのしやすさに影響する可能性があります。

まとめ:変化を捉え、選ばれる事務所へ

相談者が多くの事務所をじっくり比較検討する時代。この変化は、今後もしばらく続く可能性があります。ホームページからの問い合わせまでの時間が長くなったのは、ユーザーがより慎重に、そして多角的に「信頼できる専門家」を選んでいる証拠です。

この変化を脅威と捉えるか、チャンスと捉えるか。それは先生の戦略次第です。

今回ご紹介した3つの戦略—「一点突破の専門性」「人柄が伝わる信頼性」「迷わせない親切な導線」—をホームページに実装することで、一度離脱されても、比較検討の末に「最終的に選ばれる事務所」になることは十分に可能です。

もし、「自社のホームページをどう改善すればいいか分からない」「専門家と一緒に戦略を考えたい」とお考えでしたら、ぜひ一度、私たちにご相談ください。士業分野のWebマーケティング支援の経験をもとに、先生の事務所が相談者に選ばれやすくなるための改善をご一緒します。

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