以前の記事で弁護士や法律事務所のホームページ制作や司法書士のホームページ制作で集客の視点で変化があることを書きました。今回は，技術的な変化を書いてみたいと思います。
(少しマニアックかも知れないので興味のない方は読まない方が良いかも知れません・・)
私がホームページ制作の勉強をしはじめたころは，HTMLや画像のみでホームページを作る時代でしたが，現在は様々な言語を使用してホームページを制作するようになりました。
これは，私どもの技術力が上がったというのも当然ありますが，実はそれだけではありません。
皆さんが普段お使いのブラウザが対応する技術が増えてきたため一気に”ホームページで出来ること”が増えたのです。
(ブラウザとはサイトを閲覧するためのInternet ExplorerやChrome，Firefoxなどがこれにあたります)
例えば，ボタンの上にマウスが乗ったときに色が変わったりするものを見たことがあると思います。
これは昔はJavascriptという言語で｢マウスが上に乗ったときに違う画像を読み込め｣とブラウザに命令していたのですが，最近はJavascriptも使用されますが，CSSという手法でも同じような表現が可能になりました。
このようにブラウザ側が対応してくれる項目が増えれば増えるほど，出来る事が増えたり，管理が容易になったり，表現が豊かになったりするのです。
法律で例えるなら，一般法だけでは実現しなかったことが特別法ができて容易に実現するようなものでしょうか。
ブラウザ側も様々な仕様の変更があり，出来る事が増えましたが，サーバー側の技術も大きく変化しています。
上記でHTMLというキーワード出しましたが，HTMLとは静的ファイルと呼ばれるもので，プログラムのように”動作”をするようなものではありません。
したがって，HTMLで作られたホームページは”単に表示”をしているだけで，ブラウザで開くと，HTMLが記述されたファイル(とHTMLで指示された画像も)が一瞬でダウンロードされ，それをブラウザが表示しているだけなのです。
他方，最近はHTMLで作られたホームページもまだまだ沢山ありますが，HTMLを出力する動的ページも増えてきています。
動的ページとは，PHPやCGIなどのプログラムがブラウザの要求にしたがってHTMLファイルを出力しているページです。
ブログやCMS付きのホームページの多くはこの動的ページです。(例外もあります)
私どもが制作しているホームページは，世界中で使用されているCMSシステムのWordpressというものをお客様が使いやすいようにカスタマイズし，そしてSEOを行なうためのカスタマイズを独自で行なっています。(余談ですが，昨年のデータでは世界中のホームページの約25％がこのCMSで作られています)
このCMSシステムは，PHPというプログラミング言語で作られていてMySQLというデータベースサーバと連動して動作します。
具体的には，記事などのテキストデータをMySQLに格納し，PHPプログラムがデータベースからテキストデータを引っ張り出してHTMLを出力しているのです。
Movable TypeというCGIで作られたCMSが一時期流行りましたが，Movable TypeはCGIというプログラムが静的なHTMLをページを都度生成していたため，ページが多くなると，動作が重くなったり，予期しない障害が起こったりしました。
私どもの採用するCMSが快適にページを増やしたり編集出来るのは，PHPプログラムを利用してデータベースサーバーに記事データを書き込み，アクセスがあるたびに，データベースサーバーからデータを引っ張り出して，HTMLを出力しているため，どれだけページが増えてもページの追加時は動作が重くならず，しかも快適にページを追加出来るのです。
しかし，私どものCMSにもデメリットがあります。
それは，プログラムをおいているWEBサーバーとデータベースサーバーが連動してページを出力するため，負荷が高くなる傾向にあり，どちらか一つがダウンすればホームページが表示されなくなってしまいます。
そこで，私どもでは，サーバーの負荷を常時監視し，必要に応じてサーバーを増強したり，負荷を分散したりしていますので，負荷が原因でサーバーがダウンしたことは過去に1度もありません。(新聞，テレビなどのメディアに露出すると急激にアクセスが増加しますが，通常通りサーバーを運用することができているほどこだわって運用しています)
少し話がそれてしまいましが，きっとこれからも，ブラウザは様々な進化をしていくことと思いますが，日々研究し，マーケティングに活用できる技術はすぐに活用し，弁護士や法律事務所，司法書士のお客様が快適にホームページを運用できるよう努めていきたいと思います。
