私たちは、単に士業のホームページを制作するだけでなく、「集客」という結果にコミットしたWebサイト構築を得意としています。しかし、ホームページ制作会社と一括りに言っても、その実態は千差万別です。
業者選びの失敗は、単にお金を無駄にするだけでなく、先生の貴重な時間と機会、そして何よりも専門家としての「信頼」を失うことにも繋がりかねません。
このページの目次
9割の先生が抱える、ホームページ制作への不安・不満
これまでにお問い合わせいただいた先生方の9割以上が、以下のような共通の悩みを抱えていらっしゃいました。
制作会社が具体的に何をしてくれるのかが不透明。
初めてのWebサイト制作で、専門用語ばかりで不安。
以前の業者選びに失敗し、投資するのが怖い。
「集客したい」と伝えても、デザインの話しかされない。
士業の厳格な広告規程を本当に理解しているのか不安。
作って終わり、公開後に放置されないか心配。
ホームページ制作会社の選定ミスがもたらす「4つの損失」
安易な業者選びは、先生の事務所経営に深刻なダメージを与えます。
1. 経済的な損失
「士業専門を謳っていたのに、広告規程を全く知らず作り直しになった」「安いだけで全く集客できず、結局、高額なリニューアル費用がかかった」といったご相談が後を絶ちません。「安かろう悪かろう」の業者に依頼した結果、当初の投資が完全に無駄になるケースです。
2. 機会の損失
集客できないサイトを改善・リニューアルしている期間、本来なら獲得できたはずの依頼者を逃し続けます。ウェブ集客のスタートが1年遅れれば、1年分の潜在的な依頼者を丸ごと失うことになり、その機会損失は計り知れません。
3. 時間の損失
多くの制作会社は、集客やブランディングに関する改善ノウハウを持っていません。結局、先生ご自身が休日を削ってWebマーケティングを勉強し、改善作業に追われることになります。業者選びの失敗は、先生の最も貴重なリソースである「時間」を奪います。
4.【最も危険】懲戒請求のリスク
2023年頃から急増し、2025年現在、さらに深刻化しているのがこの問題です。弁護士の業務広告に関する指針や、各士業の広告ルール、景表法、そしてGoogleが定めるYMYL分野の厳格なポリシー。これらを無視したホームページが、無知な制作会社によって量産されています。
その結果、所属会から書面指導を受けたり、最悪の場合、懲戒請求の対象となったりするリスクが現実に高まっています。法律の専門家である先生ご自身を守るためにも、ルールを熟知した業者選びが絶対条件です。
士業のホームページ制作会社の比較|3つのタイプと特徴
比較1:安価な「事務所案内サイト」制作会社
集客を主目的としない、名刺代わりのサイトを安価に提供する業者です。
| サムライラボ | A社 | M社 | Z社 | |
| サービス | HP制作・ 集客コンサル | セルフHP | セルフHP | セルフ〜セミ |
| 対応士業 | 全士業 | 士業も多い | 行政書士が多い | 行政書士が多い |
| デザイン・制作 | オーダーメイド | テンプレート | テンプレート | テンプレート |
| 価格帯 | 約20〜40万円 | 約6万円 | 約19万円 | 約19万円 |
| ランニングコスト | 4,200円 | 4900円 | 9,900円 | 0円 |
| CMS | ◎ | ○ (自由度が低い) | ◎ | ○ |
| サーバー | ◎ | ◎ | ◎ | × |
| 最低契約期間 | 1ヶ月 | 3ヶ月 | 1年 | – |
| SEO | 内部対策は○ | 簡易内部対策 | × | × |
| 更新作業・改善 | オプション | オプション | オプション | オプション |
| 記事作成 | オプション | 法律記事は× | 法律記事は× | 法律記事は× |
| スマホ対応 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
【注意点】
- 隠れコスト: 月額0円でも、サーバー・ドメイン費用が別途発生し、結局は月数千円以上のコストがかかります。
- セルフサービス: 安価なプランの多くは、先生ご自身がマニュアル片手にページを作成・更新する「セルフサービス」形式です。
- 広告規程の無知: 最も問題なのは、士業の広告規程を遵守していないサイトが散見される点です。先生ご自身で全てのページをチェックする必要があり、本末転倒です。
比較2:集客目的のホームページ制作会社
「集客」を謳う制作会社にも、その実力とサービス内容には雲泥の差があります。
| サムライラボ | P社 | R社 | B社 | |
| サービス | HP制作・ 集客コンサル | HP制作 | HP制作 | HP制作・ ポータル |
| 対応士業 | 全士業 | 全士業 | 全士業 | 弁護士限定 |
| 価格帯 | 約70〜100万円 | 約60万円 | 約50〜120万円 | 24万円/ライト |
| ランニングコスト | 複数プランから 選択 | 0円 | 1万円 | 不明 |
| 公開後サポート | ◎ | × | △ | × |
| サーバー | ◎ | × | × | 不明 |
| SEO | ◎ | × | × | × |
| 更新作業・改善 | ◎ | オプション | オプション | オプション |
| 広告運用代行 | プランによって ◎ | オプション | オプション | オプション |
| 記事作成 | オプション ※原稿案は標準 | トップページのみ | オプション | 法律記事以外 |
| スマホ対応 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
| 競合調査・ 構成案作成 | ◎ | × | × | × |
【注意点】
- 「保守」と「改善」の違い: 月額費用が単なるサーバー管理等の「保守」なのか、集客を伸ばすための「改善提案」まで含まれるのかは天と地ほどの差があります。
- コンテンツの品質: 一部の業者が提供する記事作成サービスでは、他サイトからの盗用や剽窃が確認されています。これは著作権侵害であると同時に、検索エンジンからの評価を著しく下げ、事務所の信用を失墜させる行為です。
- サーバー自己負担のリスク: 月額費用0円の業者は、サーバー管理も先生の自己責任です。システムの不具合発生時、復旧できずにサイトが長期間停止するリスクがあります。
比較3:コンサルティング中心のサービス
ホームページ制作よりも、高額なコンサルティング契約を主とする会社です。
| サムライラボ | F社 | |
| サービス | ホームページ制作・ コンサルティング | コンサルティング中心 |
| 対応士業 | 全士業 | 弁護士等 |
| 制作者 | 自社制作 | 外注 |
| 価格帯 | 約70〜100万円 | 約80〜100万円 |
| ランニングコスト | 複数プランから選択 ※コンサルサービスは 月額15万円前後 | 月額20万円前後 |
| 公開後サポート | ◎ | コンサルに含む |
| サーバー | ◎ | 自身で用意 |
| SEO | ◎ | × |
| 更新作業・改善 | ◎ | コンサルに含む |
| 広告運用代行 | プランによって ◎ | オプション |
| 記事作成 | オプション ※原稿案は標準 | 内容による |
| スマホ対応 | ◎ | ◎ |
| 競業調査・構成案 | ◎ | コンサルに含む |
【注意点】 コンサルティング自体は価値がありますが、「過去の成功事例」を商圏やターゲットが異なる事務所に無理やり当てはめようとするケースや、広告費を過剰に使いCPA(顧客獲得単価)を悪化させてしまうケースも見受けられます。本来、質の高いホームページを構築・運用すれば、高額なコンサルティングに頼らずとも集客は実現可能です。
ホームページ制作会社を比較する際の4つの必須チェックリスト
1. SEOの実力をどう見極めるか?
「SEO対応」という言葉は曖昧です。本当に実力があるかを見抜くために、こう質問してください。
「広告流入を除いた、オーガニック検索からのアクセス数が分かるGoogleアナリティクスの証拠画面を見せていただけますか?」 この質問に明確な実績を提示できない業者は、実力が伴っていない可能性が高いです。
2. 広告運用力は信頼できるか?
士業の広告運用には、業界知識と規程の理解が不可欠です。また、料金体系にも注意してください。広告費の○○%を代行費とする業者は、「クライアントに無駄な広告費を使わせるほど業者が儲かる」という利益相反の構造になっています。
3. デザインをどう捉えているか?
「かっこいいデザイン」が集客に繋がるとは限りません。悩みを抱えた相談者が求めるのは、安心感、信頼感、そして分かりやすさです。行動心理学に基づき、「なぜこのデザインなのか」を論理的に説明できる業者を選びましょう。
4. 公開後の運用・改善を想定しているか?
ホームページは公開してからがスタートです。「どのような思想で、運用・分析・改善がしやすいサイトを構築していますか?」と質問してみてください。「お客様の要望に合わせたデザインに…」といった見た目の話に終始する業者は、集客という結果を出すことへの意識が低いと言えるでしょう。

