【2025年版】弁護士・司法書士のためのホームページ公開後、まずやるべき10の必須作業

法律事務所や司法書士事務所のホームページは、制作段階で検討すべきことが非常に多いです。そのため、公開できた時点で一息つかれる先生も少なくありません。

しかし、ウェブ集客の成否を分ける本当の戦いは、ホームページを公開した「後」に始まります。

公開されたばかりのホームページは、広大なインターネットの海に浮かんだ一艘の小舟のようなものです。目的地である「未来の依頼者」に見つけてもらうためには、適切な航海術、つまり公開直後の初期設定と運用が不可欠です。

このページでは、先生のホームページという資産の価値を最大化するために、公開後すぐに着手すべき10の重要な作業を厳選してご紹介します。

1. Googleツール(アナリティクス・サーチコンソール)を設定する

まず最初に、ウェブサイトの「計器」と「羅針盤」となるGoogleの無料ツールを必ず設定しましょう。これはウェブ集客を行う上での大前提です。

  • Googleアナリティクス: サイトに「誰が、どこから、どのページを」見に来たかを分析するアクセス解析ツールです。どのサービスに関心が集まっているかなど、マーケティング戦略の貴重なデータとなります。
  • Googleサーチコンソール: サイトがGoogleからどのように認識されているかを確認するツールです。「XMLサイトマップ」を送信してサイトの構造をGoogleに伝えたり、検索キーワードの表示順位を確認したり、セキュリティの問題がないかを監視したりできます。

これらの設定は、人間で言えば健康診断を受けるための準備のようなものです。

2. Googleビジネスプロフィールに登録・最適化する

地域に根差して活動する士業の先生方にとって、Googleマップでの表示対策(MEO/ローカルSEO)は、SEOと同じくらい重要です。Googleビジネスプロフィールに事務所の情報を登録し、新しいホームページのURLを必ず設定してください。

事務所の写真や取扱業務、営業時間を充実させ、依頼者からの口コミを管理することで、地域での信頼性を高め、相談の電話やウェブサイトへの直接的なアクセスを増やすことができます。

3. 短期的な集客を確保するため、リスティング広告を検討する

SEO対策で安定したアクセスを得るには、早くても3ヶ月、一般的には半年以上の時間が必要です。その間の集客の空白を埋めるのが「リスティング広告(検索連動型広告)」です。

GoogleやYahoo!で特定のキーワード(例:「新宿 相続 弁護士」)を検索した際に、検索結果の上位に広告を表示させることができます。少額の予算からでも開始でき、即効性があるだけでなく、どのキーワードで問い合わせに繋がりやすいかという貴重なデータを収集できるため、後のSEO戦略にも大いに役立ちます。

4. 専門性を発信するコンテンツマーケティングを開始する

「ブログ」や「コラム」は、もはや単なる日記ではありません。先生の専門性、経験、権威性、信頼性(E-E-A-T)を未来の依頼者と検索エンジンに示すための、最も重要なマーケティング活動です。

「業務に関することやプライベートのことなど何でも」書くのではなく、「相談者が実際に悩んでいること」に対して、専門家として解決策やヒントを提示する質の高い記事を継続的に発信しましょう。これが、アクセスを長期的に増やすための「ロングテールSEO」の核となります。

5. サイトの評価を高める内部リンクを最適化する

サイト内に記事が増えてきたら、ページ同士を適切にリンクで繋ぐ「内部リンクの最適化」を行いましょう。

例えば、「遺産分割協議で揉めているケース」についてのコラム記事を書いたなら、その記事内から事務所のメインである「遺産相続サービスページ」へリンクを貼ります。これにより、読者を自然に問い合わせページへ誘導できるだけでなく、重要なサービスページの価値を検索エンジンに伝え、評価を高める効果があります。

6. URLの正規化と常時SSL化を確認する

これは技術的な確認作業ですが、非常に重要です。

  • URLの正規化: https://www.example.comhttps://example.com のように、「www」の有無でURLが分かれていると、検索エンジンから別々のサイトと誤認され評価が分散する恐れがあります。どちらか一方に統一されているかを確認しましょう。
  • 常時SSL化: URLが「http://」ではなく「https://」で始まっているかを確認します。これはサイト全体の通信を暗号化するセキュリティ対策であり、2025年現在、導入されていないサイトは「安全でない」と警告が表示され、信頼性を著しく損ないます。

通常は制作会社が設定しますが、念のため確認しておきましょう。

7. オフラインでの活動とウェブサイトを連携させる

ウェブサイトはオンラインだけで完結するものではありません。先生の日常業務やオフラインでの活動と連携させることで、その効果は何倍にもなります。

  • メールの署名: 普段送受信するすべてのメールの署名に、事務所名、氏名と共にホームページのURLを必ず記載します。
  • 名刺: 名刺を増刷する際は、必ずURLを記載しましょう。QRコードを併記するのも効果的です。
  • 挨拶状・お知らせ: 知人や取引先、既存クライアントへ、ホームページ開設をお知らせするメールや手紙を送ります。これがきっかけで紹介が生まれるケースは少なくありません。

8. 信頼性を高める「被リンク」獲得の準備を始める

外部の信頼できるサイトから自分のサイトへ向けられるリンクを「被リンク」と呼び、SEOにおいて非常に重要な評価指標です。

ただし、リンク集への登録や安易な相互リンク依頼といった古い手法は、現在では逆効果になる危険性があります。

弁護士会や司法書士会、所属する団体などの公式サイトに登録し、そこからご自身のホームページへリンクを設置してもらうなど、信頼できる質の高いリンクを地道に獲得していくことを目指しましょう。

9. SNS活用の方向性を検討する

すべての士業事務所に必須ではありませんが、事務所のブランディングや情報発信のツールとしてSNSを活用する方向性を検討する価値はあります。

  • Facebook: 地域住民や中小企業の経営者との繋がりを意識した情報発信に。
  • X (旧Twitter): 最新の法改正情報や時事問題に関する専門家としての見解をタイムリーに発信するのに向いています。
  • LinkedIn: BtoB(企業法務など)に強い先生は、プロフェッショナルなネットワーク構築に活用できます。

事務所のターゲット層と発信する情報に合わせて、プラットフォームを慎重に選びましょう。

10. 定期的なサイトの健康診断を行う

ホームページは一度作ったら終わりではありません。定期的にサイトの状態を確認し、メンテナンスすることが重要です。

  • 表示速度の確認: ページの表示が遅くないか。
  • リンク切れのチェック: サイト内のリンクが切れていないか。
  • スマートフォンでの表示確認: スマートフォンで見た時にデザインが崩れていないか、使いにくくないか。

これらの基本的なチェックを定期的に行うことで、サイトの品質を保ち、訪問者と検索エンジンの双方から高い評価を維持することができます。

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